・・・という、石井啓一郎さんの本を、届いてからすぐに読み始めて、あっという間に読み終えてしまいました!
作者の方が訴えたかったことを正確に把握できたか自信がありませんが、自分の中でズキリときた箇所を少し紹介しようと思います。
第五章の同族言語から手を広げるのは効率的か?という内容を、一番興味深く読みました。
引用> というのは、時々インターネットを徒然に見ていると、それこそ「自分は○○カ国語をマスターした」「多言語なんてコツがあって、それをつかめば簡単」式のブログやHPを開設している人を時折見かけるからである。正直、この種のブログやHPを偶然見て、何かすごく示唆に富む言葉や教えに触れて眼からウロコ、というような体験をしたり、「非常に参考になりました、恐れ入りました」などと感福することはまずない。」
と書かれている箇所があり、冷や汗がドドーっとでてきました (°ー°;)
「言語を学ぶ以上は「完璧」はありえないとしても、やはりその質的なものへのこだわりは必要なのである。その意味では「同族言語は一つ押さえてしまえば、あとは簡単」式の認識が安直に流布することは、プラグマティックにみて全否定はできないにしても、好ましいことではない。」
・・・なんだか、本当に自分が今まで勉強してきたロマンス系の言語が、本当に「xxx語、できます」と言えるレベルにまで達しているのか、いま一度考えさせられました。
もしかしたら、できる気になっていて、実はヨーロッパ人が(特に勉強しなくても)共通してもっているような「質を問わないなら意思疎通可能」レベルで終わってしまっているのではないか (・w・;)
自分の中でも、一方で「自分の語学レベルはまだまだな上、ろくに勉強もできてないから、実力も落ちていくばかり・・・」と凹んでいる部分と、「自分はできるんです!宣言を周りにもしていかないと、ろくに就職もできないし、お給料の交渉だってチャンスゼロ」の環境に適応しようと努力している自分と、分かれています。
前の会社でも、まだイタリア語文法を学習中の新入りさんが、就職の面接ではイタリア語もバリバリできることになっていたらしく、お給料面でも破格の待遇を受けていたことを知り、ショックを受けました。
律儀に、イタリア語の勉強した期間を列挙して、謙虚に振舞うことしか知らなかった自分とのギャップに唖然。別に自分自身を控えめで素直な性格だといっているのではありません。実際日本にいたら、かなりデシャバリの分類に入るはずです。それでもやっぱり、「自分はすごいんです、雇う価値ありまくりですっ!」とはなかなか言えませんでした。
それでも、私の知るスペインやオーストリアでは、就職したければ自分で会社とアポをとり面接、初任給も、その後のお給料アップも、すべて自分で金額を提示して、相手側の了解を得なければなりません。
なおかつ履歴書での記載は、「流暢」とか「上級」とか、とにかく自己申告。私はその下に、取得した資格やヨーロッパ基準(B2とかC1とか)を付け加えるようにしていますが、会社側は基本的に「できるかできないか」を聞いてきます。
これまで仕事を通して自分の語学レベルもアップさせることができたし、「交渉通訳」といった「コトバの正確さ」で商売をする仕事でない限りは、「できます」と断言してしまうようにしています。
その上私の仕事は基本的にマーケティング関係が多いので、使われる語彙自体も一通り覚えてしまえば、困ることはありません。どうしても超高度な言語力が求められているのならば、会社ははじめから日本人の私を雇ったりはしないだろう、と自分自身をガンジガラメにしないように努めています。
多言語学習にしても、もちろん各言語をやればやるほど、似ているがゆえに陥りやすいミスにはまったりして、やっぱり難しい・・・と凹むことも多々あります。
でも、同族言語だということでの「とっつきやすさ」みたいなものはありますよね。
やってみたことのない人に最初から「同族言語だからって、簡単ってことはないんですよー、覚悟してくださーい」とプレッシャーをかけるよりも、「同族言語だし、やってみようかな」くらいな軽いのりでのスタートする人が、沢山出てきたほうが、多言語学習者の母数が増えて、いいのではないかな、と思います。
その中で、簡単な会話ができただけで「何ヶ国語もできる」と信じてハッピーになる人もいれば、それぞれの言語の深さに魅了されて、さらに学習を進めていく人もいる。私はそれでも悪くないと思っています。
ただでさえも、英語偏重教育で他の言語とのコンタクトが圧倒的に少ない日本の学習者が、もっといろんな言語に気軽に手を出してみてもいいのではないでしょうか。
マルチリンガルの外国語学習法 (扶桑社新書) (新書)
ISBN: 4594061656
ASIN: 4594061656
EAN: 9784594061654
Publisher: 扶桑社
Publication Date: 2010-03-30
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Price: ¥ 756
